>月には白のおまじない
竹折乃美子は淑女を目指す、少し変わり者の高校生。とにかく自分に自信がなくて、誰にも繋がらずにひとりでひっそりと生きていたいと望んでいた。喜びと自己嫌悪を繰り返し、少しずつ成長してゆくぼやき系学園ラブコメ。
慎重は人を生かすが、臆病は時に人を殺す。
他者との交信はすなわち記憶と感情の共有であり、人格を肉体ではなく精神と定義するなら、それは自我の増殖に他ならない。
「あなたのことが好きです」
「わたしも、わたしのことが好きです」
高度に発達した人間関係は妄想と区別がつかない。
「本当は、寂しいくせに」
何も言わないお前が悪い。
何も聞かないお前が悪い。
祭りの準備がもっとも楽しい。
祭りの終わりが、もっとも切ない。
人は同じ過ちしか繰り返さない
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