「月には白のおまじない」あとがき
2009年から連載していた「月には白のおまじない」の続きです。去年は4話まで連載していて、今年に入ってから8話まで連載しました。
えーと、語るべきことは去年のあとがきで語り終えてしまったような……(笑
書くのがすごくしんどいです。プロットを作るのもいつも一苦労。あんまり派手なイベントを起こすと雰囲気を損なうので、なるべく地味ーなイベントばかりを起こしています。いやもちろん、親の再婚は決して地味なイベントではないのですが(笑
「何もない物語」ってのを書きたいんですよねー。理想は何も事件が起きない話。キャラクターたちが遊んでるだけの話です。そういう意味では、第七話は割とその理想に近いですが、あんまり面白くならないのがわたしの腕のなさの表れか。
竹折乃美子
主人公。この物語の肝にして世界の全て。
乃美子が美人であることを描写するのがものすごく大変です。一応、美人設定なんですけど。本人がそれを自覚すると物語上よくないので、なんとか本人の認識の外から、彼女が人気者であることを描写しようとしているのですが、これがなかなか大変です。
石館真斗
格好良い男子。
格好いい男の子というのがどういうキャラなのか今ひとつ掴み切れてなくて、なんだか最近はただの無口な不思議ちゃんになりつつあります。
もっと少女漫画とかを研究すべきだと思います。「月には白のおまじない」は少女漫画なのです。
宗方真琴
格好良い女子。
かなり好きなキャラですね。書き手としてではなく、読み手として、こういうタイプのキャラクターが好きです。がさつに見えて、一番純真な性格。サブストーリーを作るとしたら彼女が主人公でしょう。
戸野俊一
面白い男子。
チャラい感じにしようとしたらただの面白男子になってしまいました。設定では石館くんの親友ということになってるんですが、彼との絡みはあんまりないですね。どう考えても真琴との方がたくさん絡んでます。
新山燈子
面白い女子。
彼女がいなかったら多分詰んでました。この物語。
ギャグっぽい扱いになってますけど、いやまあギャグそのものなんですけど、こういう真っ直ぐな好意って素敵ですよね。……多分。