霧の館の凱旋  

私の元に一通の封筒が届いた。中には便箋が一枚入っており、私を霧坂一族のもとで雇いたい、という内容だった。金に窮していた私はその招待を受けたが、霧坂一族は山奥に建てられた「霧の館」の住人たちだった。――霧の館の住人たちの奇妙な行動に隠された真実とは?
<11/12/06-完結>

第一章

人間の苦悩の大半は言語ゲームである/手がかりはすべて公開されました

第二章

空間と時間は交換可能である/アリバイは糸と針で証明されました

第三章

謎は感情であり人間の主観である/叙述に嘘は含まれていません

第四章

人を殺してはならない/殺人者を推理してください

第五章

すべては質量に保存される/犯人はこの中にいます

第六章

もっとも単純な真実が採用される/犯人はあなたです

第七章

閉幕/真実の奴隷

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